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感染症トピックス

MERSの再流行

カテゴリー:その他

2015/02/19

MERS (Mid Eastern Respiratory Syndrome)、中東呼吸器感染症というのをご存知でしょうか?
2012年9月に初めて確認された新しいウイルスによる感染症で、MERS-CoVと名付けられたコロナウイルスの一種が感染して発症し、時に重症の呼吸器感染症となります。
今のところ旅行から帰国した人による輸入例以外は全て中東地域で感染者が発生しています。
WHOは下記に、感染報告例のサマリーアップデートを掲載するサイトを作っていますが、昨年6月のアップデートが最後となっています。このサマリーをご覧になればすぐにわかるように、症例報告が2014年の春をピークに、6月の時点ではゼロになっているからです。
http://www.who.int/csr/disease/coronavirus_infections/archive_updates/en/
私たちは、MERSの流行は落ち着いたものと考えていました。

 それが、ここ最近急に頻繁に報告例を目にするようになっています。
ProMEDがまとめている最新情報(2015年2月18日)によると、過去1週間で患者39人、そのうち死者8人と報告されているそうです。ProMEDのエディターは、新聞報道されているすべてが本当の感染者ではないのではないかと疑い細かく調べているようですが、かなりの数は本当にMERSらしいということでした。

エボラウイルス病のように、今のところ現地に行かない限りは感染しない遠い病気かもしれませんが、情報を得ていくことは大切だと思います。状況についてこれからも時々お知らせしていきたいと思います。

(参考)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/alphabet/mers/2186-idsc/2686-mers.html
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/mers_qa.html

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